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Mari Yamazaki

Let me introduce a great woman whom I really admire.

She is Mari Yamazaki, who is well known as a cartoonist, but she is also a good writer, professor and artist.

I really admire her, because of her lifestyle and mind as a view of life as something transient.

It might be exciting to try everything interested in.

 ”Thermae Romae ”  is her best-selling comic, but I recomend to read her essays and dialogue books, too, because I was attracted not only her, but also her familly and other people around her after I read some.

旅行好きな人は多いと思うけれど
生活拠点が定まらず、まるで
遊牧民のような生き方の人は
あまりいない気がする。
けれどそもそも人間の人生って
ずっと旅をしているようなものだし
この方が楽に生活できそうなのに
なぜマイノリティなのだろうとさえ
思う。まぁそれは、いつのまにか
構成された社会に蔓延する
縛られた生き方ゆえかもしれない。
だからマリさんの生き方は
私の目標となっている。

マリさんを知ったのはやっぱり、
ヒットした漫画「テルマエロマエ」で
私が初めて読んだ漫画でもある。
漫画を読んだことがない私に
友だちが貸してくれたうちの一つだった。
(他は"聖☆お兄さん"はもちろん、
 "宇宙兄弟"を借りた。名作!)
寝食を惜しんで読んだ記憶がある。

読破から数年後、そのマリさんの
エッセイに出会うのだけれど、
漫画だけでなく作者自身が
面白い人だと知りファンになった。
またご家族含めて出てくる人みんなの
生き方がロックで魅了された。

私は本や映画の趣味が合う人や
自分が知らないジャンルでも
ハマらせてくれるような人なら
仲良くなれると思うし、家族を含め
そんな人が周りにいて欲しいと
常々思っている点で、マリさんも
『自分の子どもとは同じ映画を観て
共感できる間柄になりたい』と
エッセイで仰っていて大変共感した。

また、好きなものが一緒である場合よりも
「ハマらせてくれる」人は素敵だと思う。
なぜなら自分自身を語ってくれている
ということだから、必死になって
自分の好きなものを好きになって欲しいと
思ってくれるところが嬉しいと思う。

勿論、自分が好きでもないものを
他人に勧める人は論外だと思う。実際
全く馬が合わなかった中学時代の
教師は本の薦め方でその馬の合わなさに
気が付いたことをよく覚えている。

個人面談で読書の大切さについてを
話していた際に、自分の好きな本はおろか
読んだことのある本ではなく、ただ
「中学生対象」と書いてあるだけで
選んだであろう文庫シリーズを
勧めた彼女からは読者の良さが
全く伝わってこなかった。当時の私は
恐らく先生よりも読書量があったと思う。
それに休み時間などに、かなり
読書をしていた様子は先生も
知っていた筈だった。だからこそ
規定通りで思い入れのない本の薦め方を
された時にはとても傷ついた。

話は戻ってマリさんの素敵なご家族の話。
悟りを開いたようなデルスくんという
息子さんがいて、名前は黒澤明監督の
映画"Derusu Uzala"に出てくる
主人公からとったと聞いた。
恥ずかしながらまだ観てないので
近々、観ようと思う…。
この映画を由来とした理由は
人間は自然の一部であると気付かされ
そこから息子さんに、どこでも1人でも
逞しく生きていけるようにと
想いを込めたと知り
人間社会に上手く属することを願う親が
多い中で生まれた時から全てを傍に置き
「自由」を追い求められるよう、
応援するところが素敵だと思った。

私の名前もどこでも必要とされる
空気のように浸透できるようにと
付けてもらったため、私も名前のまま
願ってもらったことをお守りに
生き抜いていきたいと思う。



展覧会/ヤマザキマリの世界

 

東京造形大学で開催されていた展覧会。

(2022年10月)
原画のほか、作品に関わる資料もあり
ローマに詳しくなるだけでなく
"女性"、"人間"とは?という
哲学の部分を考えるきっかけになった。
マリさんのお友達として
山下達郎さんの肖像画を描いた作品が
豪華だった。その達郎さんがマリさんを
"無駄がない人生"を過ごしてきた例と
仰っていて最高の褒め言葉だと思った。
確かにおさらいしてみると

画家になりたい→漫画家→
→TV出演など有名人に→文筆家→
→→→やっぱり画家

まわってまわって、
やりたいこと全部やって
1番やりたいことを結果達成している…。
改めてこういう人になりたいと思った。

私の好きなヤマザキマリさんの本は
以下。是非!!!

ムスコ物語
→息子さんのファンにもなった!
好きなものに没頭するところや
物事に先入観を持たない彼も好き。

地球生まれで旅育ち ヤマザキマリ流人生論

→マリさんと私が幼少期に

『ニルスの不思議な旅』に

憧れたところ一緒で嬉しくなった。

特に共感したのは、ニルスが動物たちと

会話できるようになったところに

羨ましさを感じていたということ。

会話できたら楽しいし、無敵だなぁと

大好きなマリさんも思っていたと思うと

なんだか嬉しくなった。

また私はニルスが鳥に乗って上空から

下界を見下ろすシーンで、想像して

畑がキルティングのようだったという表現に

うっとりしたことを覚えている。

一方、マリさんはそのニルスを乗せる

渡り鳥たちが逞しく自由に

世界中を飛び回って生きるところに

リスペクトしていたという。

私は渡り鳥目線で読んでいなかったので

感覚が面白かったし、マリさんが

世界で若いうちから戦い抜けた根源は

この逞しさへの憧れからだと感じた。


その他、読んだ作品
対談集やご家族のエッセイ、今までの
マリさんの旅路を辿ることができた。
ヤマザキマリの世界逍遥録
パンデミックの文明論
パスタぎらい
妄想美術館(原田マハ×ヤマザキマリ)

→扉の向こう側

 

随時、更新中。