9月に読んだ本から
心に留めておきたくなったこと!
:個性こそが財産で才能であること
:文化は見えている部分だけじゃないこと
:本選びの心構えは出会いを大切にすること
:語彙は表現を豊かにすること
:世界は美術館で溢れてる
📗ロマンシエ
アーティストにとって
ユニークであることは
天才であることよりもはるかに大切だ
という言葉が好きだった。
個性を人から好かれて、
求められるようになるという
少々我儘な私の夢と合致していた。
主人公の昭和っぽさは
少々しつこいものの、直向きなところが
可愛らしくて乙女で
読んでいて楽しかった。
本筋から外れるが、巻末の冨田章さんの
(東京ステーションギャラリー館長)
特別寄稿に原田マハさんのHPについて
経歴ならぬ「自伝的プロフィール」が
面白く、とりわけその自伝の結末が
"人生のキーワードとは度胸と直感"
とされているらしい。
まさに本作の登場人物たちのようで
マハさんもロマンシエ(作家)なのだと
改めて思った。
📕リボルバー
予約を数百人待ちしていた念願の
原田マハさんの本だったため
正に一気読みをした。
ゴッホとゴーギャンの関係性に
フォーカスした作品で相変わらず
マハさんでないと書けないストーリーに
大興奮だった。アートの情報量と
様々な絵を長年、美術館に通ってこそ。
私自身2人の関係性について
ミステリアスな部分が多いため
絵のタッチなどからよく
想像してきたけれど、マハさんは
興味からだけでなくアートギークとして
2人の幸せを想像して物語を書いていて
とても素敵だった。
"リボルバー"は鉄砲だから少し
怖いイメージを持ちつつ読み始めたけれど
またマハさん作品に泣かされた。
絵やアーティストの謎に関わるアイテムが
まだ誰かの個人蔵にかもしれない思うと
アートの裏側のスケールにワクワクした。
📗さがしもの
本と出会うことは多くの人に出会うことと
よく分かった。その本に関わってきた
著者だけでなく、古本であれば今までの
持ち主に思いを馳せることもできる。
そう考えると読書をするだけで
人生はどんどん豊かになってしまうなあ!
と思ったし、本選びを楽しく感じた。
"手紙"と"旅する本"がとても好き。
📘文豪の凄い語彙力
文豪のエピソードも交え、言葉が
紹介されているので楽しく読めた。
覚えたいor使いたいと思った言葉が
多々あったので下記メモ。
①的礫:透けるように白く光るさま
→日光・月光またはそれを反射する
水面などに使える!
②瀟洒:清らかで上品なさま
→瀟々であれば激しい風雨を表し
2つ文字が連なるとエネルギーが
強くなると分かった。他の例であれば
風が音を立てて吹くさまを表す"颯々"は
颯爽の爽やかさと対照に激しい。
③跳梁:好き勝手に振る舞うさま
→悪人に向かって一度行ってみたい言葉。
"魑魅魍魎が跳梁跋扈しやがって!"
一生言う機会はないと思うし
悪人にあまり出会いたくはない。
📕妄想美術館
原田マハさんとヤマザキマリさんが
アート知識を語り合いまくる対談集。
面白い話尽くしで、例えば
"アートツーリズム"の企画を
実現して欲しいと思った!!
世界中の美術館でコラボレーションして
世界中のキュレーターによる
展覧会をしたら絶対楽しいと思う。
日本の美術館は混んでいるところに
沢山の人が並んで鑑賞するけれど
海外の美術館のようにスケッチしたり
感情を昂らせても良いのにと思う。
実際、イギリスに留学した時に見たのは
V&Aで床に座ってスケッチする学生。
ちょっと邪魔ではあったけれど
描いている人を含めた美術館の
雰囲気が好きだった。
あと美術館の雰囲気といえば
フランスのシャガール美術館で
気持ちが昂ってずっとキスしている
カップルがいたのを思い出した。
自由すぎる。でもなんか良い。
紹介されていた美術館で
行ってみたいのは、ドイツにある
インゼル・ホンブロイヒ美術館。
インゼルがドイツ語で島というように
広大な土地の中に展示品が点在し
ハイキングしつつ鑑賞するらしい。
自然もアートも楽しめるなんて
面白いと思った。行きたいのに
まだ行ってない、イタリアのベニスの
グッゲンハイム美術館も行きたいな。
また、お2人曰く、大人になって
面白い人間になった人の子ども時代には
必ず美術全集があるという。
私もその類だから面白い人間かな笑
好きなことを仕事にしたくても
仕事にすると自由に出来ないことが多く
楽しめない、でもその中で上手く
好きなことに関わって
面白く仕事するお2人にとても憧れる。
お2人みたいになれたらいいな。
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