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BOOK review Nov. 2022

I found people who live honest is strong.

It' because they can see and feel everthing with no prejudice. It means they have flexible thinking , so they can find much more happy or interesting things in daily lives than others.

Perhaps, their own pace is different with one of others, but it supposed to be there's someone who gets allong.

In my view, it's also immportant to know other people to know myself, but it's useless to force myself to keep up and it's better to make frienships happiliy. It's because the most important thing is not to miss someone who I really look for.

 

 素直に生きる大人は無敵だ、と

思わせられる本に11月は

多く出会うことができた。

 

素直に生きるということは

日常の面白さを見逃さない、

スペックを身に着けることに

等しいかもしれないと思った。

 

ただし素直に生きると、

時に世の中のスピードに

逆行までいかずとも

合わなくなることがある。

でもそのスピードに合う人は

きっと、世界のどこかにいるから

無理して他の人に合わせるより

その人に出会ったときに、

見逃さないように

自分のペースを見つけておくほうが

私には合っているかなあと思った。

 

でも自分のペースを定めるために

清少納言が多くの恋をしたように

多くの人と関わって

自分を客観的に見ることは

欠かさずやるべきだとも思う。

 

自分とは何か、考えると

幸せの形は自ずと見えてくるはず。

 

📕花桃実桃

中島京子さんの本。

没入感が凄く、一気に読んだ。

いつも入り込める本の特徴は

作り込まれた世界観であることが

多いと感じるけれど、本作では

世界観というより

自然な日常の描写が理由だと思う。

 

今回、この本を手に取ったのは

読みたい本リストにあったものの

未読だったことが、そもそもの

きっかけだった。しかしながら偶々

前月に映画"小さいおうち"

観返していたこともあり

本作も映画化希望!と思った。

 

主人公の茜は40代独身で

心無い男性に"行き遅れ"などと

言われたり、傷付くけれど

それは実際本人が気にしているから

かもしれないと思った。しかし

彼女は父から継いだアパートで

"大家さん"となったことで

生活に変化が起こってくる。

大家さん業は運営が大変そうだったけれど

住民の悩みを聞いたり

多くの人と関わることで

独り身でも家族ができていて

結局結婚も住まいも友人も

コミュニティであることに他ならず

いい人々に囲まれていれば

それが1番なのだと思った。

みんな自分のペースで幸せになれば良い。

 

📘清少納言を求めて、

 フィンランドから京都へ

枕草子を読んだことをきっかけに

自分の目で見て、自分が面白いと

思ったその感覚を信じる、

清少納言(セイ)の姿を知って

憧れたフィンランド人女性が

セイを見習って、思むくままに

日本探訪を記録した本。

 

外国で枕草子が読まれていることに

驚いただけでなく、それをきっかけに

心動かされ日本に来たことが凄い。

また、物事を純粋に見た記録から

日本を新たな見方で知った気がする。

作者が歌舞伎を初めて見た時の

興奮具合が私が初めて見た時と同じで

感動は国や文化を超えると分かり

なんだか嬉しかった。

 

枕草子の英訳を読んでみたいし

そのタイトル訳が難しいなんて

考えたこともなかった。

確かにpillow bookはリスキー

異国のとても古い文学を手に取って

読む姿勢を見習いたい。作者は

古典(セイ)を知りたいのに

纏うことしかできない、と

表現していたように現代人は

昔の文化から影響を受けても

過去を完全に理解することは難しい。

だからこそ、昔の人々の残した軌跡を

出来るだけ多く吸収することが

唯一出来ることなのだと思う。

 

作者が感じたり発見したことが

いろいろ書かれているけれど

特に、日本から母国フィンランドの

親戚とSkypeを繋ぐシーンで

団欒の中で1人だけ画面参加をする、

疎外感は平安時代に女性たちが

御簾を通して世界と繋がった時に

感じていたであろう疎外感と

似ている、とコメントしたところが

印象に残った。確かに、外界との

アクセスを絞っている点で

共通項があると思う。また、

画面の中から画面外の人々を

観察すると、心配りのある人など

人々の性格も見えてきていた。

だから御簾ごしに世界と繋がった、

平安の女性たちは異性との出会いが

少ないはずだけど、御簾越しの観察で

高めた異性への観察眼は

確かだったのかもしれない。

 

最後に前書きで紹介されていた、

フィンランド語翻訳者で

世界旅行者の人が発した言葉が

印象深かったので残しておきたい。

「道を知っている人に道を聞くと道を迷う」

という言葉で、リーダーシップを持つ

女性に必然な"自信"の持ち方だと思った。

 

📗ミーナの行進

2人の少女にスポットが当たる、

名作といえば"赤毛のアン"

"アルプスの少女ハイジ"または

2人のロッテなど、たくさんある。

それらのように本作でも

朋子とその従姉妹のミーナの

2人の友情を感じることができた。

加えて、その周りの人々も

実に魅力的で青春の

一瞬が描かれているところも

名作文学のエピソードと重なった。

 

勿論、作者の小川洋子さんワールドも

変わらずある。朋子が家の事情で

身を寄せたミーナたち一家の家は

芦屋の豪邸で、庭にはなんと

一頭のコビトカバもいる。

名前がポチ子なのが犬みたいだし

女の子の名前みたいでもあって

面白いし、ミーナとのお出かけの時に

お揃いのベルベットのリボンを付ける、

という描写が何とも可愛いくて好き。

 

ポチ子に関わる、作中の

好きなエピソードは幾つかあって

身体の弱いミーナを背中に乗せ、

通りを堂々と歩くシーンでは

子どもがカバに乗って通学する様子を

思い浮かべると、突拍子のなさに

子どもの頃に良くするような

素敵な思い付き過ぎて興奮した。

 

洋子さんにかかると、そんな想像が

物語の中で現実化されてしまい

素敵な気持ちになれる。多分、

「視界をうんと狭くして、

そこにあるはずのないものを見る」

能力は元々子どもにあって、

歳をとると失われていくはずなのに

洋子さんは寧ろ、それを

発展させてしまった!という感じ。